457163 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

その2 ダイビングを始めたきっかけ

話は私が高校生だったころまでさかのぼる。
私は人生で初めての挫折を味わい、嫌々ながらの
女子高生生活も2年になる頃だった。

私の所属するクラスは進学コースであり、3年間
同じ面子のクラスメイト。すっかりクラスの中に
は仲良しグループが出来ており、進学が思い通り
に行かなかったという思いからかクラスの中に溶
けこめず、いつも1人だった。

今に始まったことじゃないけど我が強く、頑固な
性格(だと自分で思ってる)な上に曲がった事が
大嫌い。こんな人間じゃそりゃ孤立するわな。

そんな折り変化が訪れたのはスキー実習だった。

他のクラスの人間と分け隔てなく交流出来る唯一
の機会だった。その時にたまたま同じスキルクラス
の班つながりで友達がやっと出来た。そんな中の
1人が小さい時から海好きで社会人になったら
一緒にスキューバーダイビングしよう!と声をかけ
てまわってた。

その時はまさか自分が一緒にダイビングを始める
なんて露とも思ってなかったのだが。

大学へ進学すると別れわかれになったが数ヶ月に
一回はコンタクトは取っていた。

4年の月日はあっという間、苦しい就職活動の末
晴れて社会人となった。

が!

私は営業職を選んだため運悪く(?)岡山の支店
への配属となった。その時はちょっぴりダイビン
グに興味があり、新人研修が終わったら考えよと
思っていた矢先。。

初めての1人暮らしを余儀なくされた。

金融の営業職で慣れない1人暮らし。
同僚が数字を上げる中全く数字があげられない。
仕事も生活もうまくいかず、1人暮らしを始めて
4ヶ月後の夏、生まれて始めて39度の熱を出し
急性胃炎を経験する。

急性胃炎を2,3度繰り返し、その年の自分の
誕生日に胃カメラを飲むはめになる有様。

このままでは体がもたないと判断、翌2000年
2月下旬に退職届けを出して大阪に実家へ戻って
きた。人生2回目の挫折だった。

3月から家が商売をやってるため、そのまま
就職することとなった。これからパソコンを
数台導入しての環境を整える時期と重なり、
大学から勉強していた事もあり、私は通信管理
そしてネットで商品を販売するウェブマスター
としての仕事を請け負うことになった。

朝7時半出社午後10時まで働いていた前の
会社に比べれば本当に体に楽だったし自分は
仕事をやっているという充足感もあった。

そんな折り私の帰りを待っていたかのように
彼女はダイビングを一緒に始めようと誘いの
電話がやってきた。

身も心もぼろぼろになって帰って来た矢先の
事で私には仕事以外の気分転換の時間を欲し
ていた。そんな乾いた心には魅力的な申し出
に思えた。

そうして2人のショップ探しが始まったんだ。
つづく



© Rakuten Group, Inc.